「心の輪を広げる体験作文」で佳作に入った長谷川さん(右)と県の推薦作品に選ばれた伊藤さん=南中

 ■伊藤さん(伊東南中3年)は県推薦

 障害のある人への理解を深めようと内閣府が実施する「心の輪を広げる体験作文」高校・一般部門で障害者視点での旅行をサポートする伊東市川奈、「青いかば旅行社」の長谷川優子さん(47)が上位9点の佳作に選ばれた。市立南中3年の伊藤小春さんも中学生部門で県の推薦作品に選ばれ、全国審査に進んだ。作文全体の応募は3199点だった。

 長谷川さんは夫の浩平さんが病で車椅子生活を送るようになり、今まで通り働けない苦しみを見て、障害者と健常者の区別がない社会を作りたいと考え、会社を立ち上げた。起業してツアーを行ったり、中学校の福祉教育を手伝ったりして感じたことを表現した。

 長谷川さんは「当事者と子どもが関わることで障害がある自分が認められる場所があると感じられ、子どもは知らない世界を知ることができる。市内で福祉教育がもっと進んでほしい」と話した。

 伊藤さんは習っているフルートを障害者施設で演奏したときの体験を書いた。初めは健常者と違う反応に驚いたが、笑顔で演奏を楽しむ姿を見て達成感を抱き「障害者を多くの人が受け入れられるようになってほしい。作文は障害について考えるいい機会になった」と振り返った。

 【写説】「心の輪を広げる体験作文」で佳作に入った長谷川さん(右)と県の推薦作品に選ばれた伊藤さん=伊東市立南中