90年の歴史に幕を閉じる吉田駐在所

 ■勤務員増員し機能を強化

 伊東市吉田の伊東署吉田駐在所が27日、駐在所として地域と歩んだ90年の歴史に幕を閉じる。建て替えを行った後は勤務員増員など機能を強化し、交番として新たな歴史を刻む。最後の勤務員となった高田光大巡査長(29)は「短い間だったが近隣住民と密接に関わることができ、充実した期間だった」と駐在所への思いを語った。

 高田巡査長は2017年3月末、同駐在所に赴任し、地域の巡回や事件・事故の対応に当たってきた。駐在所勤務は初めてだった。「駐在所勤務を希望していた。今までの勤務員が積み重ねてきたものを大切に地域と連携してきた」と満足げに振り返った。

 同駐在所は1927年11月26日に開設された。現在の建物は32年前に建て直された。勤務員は1人で歴代22人が勤務したとされる。

 同駐在所は27日から一時閉鎖し、勤務員と業務を玖須美交番に移転する。同署によると事件事故の対応の増加、夜間体制の強化、駐在所が建物の老朽化などの理由から、吉田と新井、富戸の3駐在所の統廃合を予定しており、新交番の運用開始は来年夏の見込み。

 高田巡査長は「90年続いた駐在所の閉所は残念だが、今後も住民の安心安全を守っていきたい」と話した。吉田区の伊代野重之区長は「駐在所がなくなるのは時代の流れと感じる。24時間体制になれば、安心して住民も生活できる」と語った。

 移転後も同駐在所の電話番号は〈電0557(45)2728〉で変更せず、玖須美交番で対応する。

 【写説】90年の歴史に幕を閉じる伊東市の吉田駐在所