案内人会会員(右)の説明を聞きながら館内を見て回る来館者=伊東東郷記念館

 伊東市渚町の伊東東郷記念館の年末年始特別開館が30日、始まった。年末の特別開館は今年が初めて。初日は午前中から次々と観光客らが来館し、ボランティアで施設を管理する伊東自然歴史案内人会の会員の説明を聞きながら、ゆっくりと館内を見て回った。特別開館は1月3日まで。

 これまでの特別開館は年始のみだったが、「正月休みは例年、入館者が増える。年末にも多くの人が伊東を訪れるので、需要があるのではないか」と同会が年末の開館を決めた。期間中は会員が交代で出て、案内役を務める。

 初日に夫婦で来館した横浜市の自営業秋本尚武さん(56)は「建物の前を通り掛かって、開いていたので立ち寄った。こんな素晴らしい施設が伊東にあることを初めて知った。丁寧な説明を聞きながら見学できて良かった」とうれしそうに話した。

 案内人会東郷記念館部会の高橋尊顕部会長は「記念館も少しずつ注目されるようになってきた。訪れた人が、歴史ある建物でゆったりとした時間を過ごしてくれるよう、心を込めてもてなしていきたい」と話した。

 同記念館は、日露戦争当時の連合艦隊司令長官だった東郷平八郎元帥が晩年を過ごした別荘。1929(昭和4)年に建てられ、東郷元帥は33年まで利用した。質素なたたずまいの和風建築の建物は当時のままの姿で保存されている。正月三が日の開館時には、東郷神社(東京都渋谷区)の「華おみくじ」を販売する。

 【写説】案内人会会員(右)の説明を聞きながら館内を見て回る来館者=伊東東郷記念館