伊豆の未来を語るためにそろった交通3社の社長=川奈の川奈ホテル

 ■海外PR、五輪・パラ生かせ 伊豆箱根、東海自動車、伊豆急社長が提案

 伊豆発展の歴史は、交通網の整備によるところが大きい。伊豆新聞本社は、伊豆箱根鉄道、東海自動車、伊豆急行の主要交通3社の社長を招き、新春座談会を開いた。テーマは「交通網が開く伊豆の未来」。各社長は、急増する訪日外国人旅行者(インバウンド)、2020年東京五輪・パラリンピックといった好材料・好機を生かすため、伊豆を一つに結ぶ必要がある。そのためには、3社の連携が不可欠との意見で一致した。

 座談会は昨年、伊東市の川奈ホテルで開いた。伍堂文康・伊豆箱根鉄道社長、早川弘之・東海自動車社長、小林秀樹・伊豆急行社長の3人が、田中実・伊豆新聞本社社長の司会で語り合った。

 インバウンド対策について早川社長は、3社の連携強化によるツアーの企画や、海外でのPR強化を提言した。その上で「地域の路線バスを維持するためにも、インバウンドの人たちに利用してもらい、その体力で地域の足を確保する方向性しかない」と断言した。

 伊豆にとって千載一遇の好機とも言える東京五輪・パラリンピックに対し小林社長は、「世界中から注目を浴びる。波に乗る準備が必要。自転車を通じて電車に乗ってもらうチャンス」と捉えた。さらに伊豆高原駅で昨年スタートした電動アシスト付きのレンタサイクルについて言及し「風を肌で感じてもらい、電車利用につながる2次交通として取り入れたい」と積極的な姿勢を示した。

 伍堂社長は3社の連携強化に関し、3社などが協力し販売中の伊豆半島周遊フリーパス「伊豆ドリームパス」を使えば、伊豆のゴールデンルートをたどることができるとした上で、「伊豆の旅を満喫できる仕組みやもてなしができるよう、2人の話を踏まえ、真剣に考えたい」と意欲的に語った。

 最後に3社の社長は、独自の展望や戦略を語り、地域に根ざしながら伊豆の活性化や発展につなげたい考えを強調した。

 【写説】伊豆の未来を語るためにそろった交通3社の社長=川奈の川奈ホテル