ジュークボックスの曲に合わせてダンスを踊る中村さん夫婦=伊東市湯川の喫茶店「カフェ・ミソノ」

 昭和の面影を色濃く残すジュークボックスが、JR伊東駅前にある伊東市湯川の喫茶店「カフェ・ミソノ」(西島孝宗店長)で、今も現役で活躍している。帰りの列車を待つ観光客などでにぎわい、「懐かしい」と高齢者を中心に話題になっている。

 ジュークボックスは音楽の自動販売機とも言われ、硬貨を入れて、聴きたい曲の番号を押すと内蔵のレコードがかかり音楽が流れる。同店が置いているのは1970年ごろの米国製。山下達郎の「クリスマスイブ」や山口百恵の「いい日旅立ち」など歌手80人の160曲が楽しめる。

 西島店長は、懐かしい機械に触れてもらいたいとの思いから、5年前に修理して店内に設置した。「市内でジュークボックスが楽しめる店は、ここだけではないかと思う。これで青春時代を思い出してもらえればうれしい」と話す。

 大きさは横が約1・5メートル、高さと幅が約1メートルあり、機械の上部にある2つのスピーカーから音楽が流れる。最新の音楽コンポのような鮮明な音ではなく、ジリジリとレコード盤の針の音が混ざった深みのある曲が店内を包む。

 熱海市から夫婦で観光に来た中村晃さん(83)は「若い頃、妻と喫茶店でデートをしたとき、よく聴いた」と思い出を語り、妻庸子さん(81)とメロディーに合わせてダンスを踊り楽しんだ。

 問い合わせは同店〈電0557(36)3803〉へ。水曜日は休み。

 【写説】ジュークボックスの曲に合わせてダンスを踊る中村さん夫婦=伊東市湯川の喫茶店「カフェ・ミソノ」