2017年はサバをはじめ多くの魚種の水揚げが前年を下回った

 ■水温上昇、黒潮蛇行など要因複合

 いとう漁協は9日、伊東魚市場(伊東市新井)の2017年水揚げ高をまとめた。水揚げ量は約3913トン(前年比14・8%減)、水揚げ金額も約11億4400万円(6・7%減)にとどまり、ともに1966年から統計を取り始めて以来最低だった昨年をさらに下回った。同漁協は「2年続けての歴史的不漁」とし、海水温の上昇、黒潮の大蛇行、国内外を問わず大型船による効率的な漁法−などの要因が複合したためとみている。

 魚種別はイワシ類の1138トン(155トン減)、サバ類の1092トン(528トン減)、ブリ類の505トン(17トン減)、イカ類の62トン(42トン減)など、軒並み前年を下回る水揚げ量だった。前年を上回ったのは156トンのムロ類(90トン増)と113トンのアジ類(8トン増)、64トンの貝類(17トン増)だけだった。

 漁業種別の水揚げ量は、主力の大型定置が前年比253トン減の2003トンにとどまり、金額は850万円減少した。小型定置も前年より28トン水揚げを減らした。高田充朗組合長は「サバ、イカの不漁は伊豆半島の定置網にとって大打撃。この状況が続くと厳しい」と話した。

 【写説】2017年はサバをはじめ多くの魚種の水揚げが前年を下回った