練習を重ねた歌と踊りを披露するミュージカル「ベンチ」の出演者たち=ひぐらし会館

 伊東市民らによるミュージカル「ベンチ」の公演(ベンチ実行委員会主催、伊豆新聞本社後援)が21日、同市桜木町のひぐらし会館で行われた。出会いの素晴らしさ、大事な人との思い出の大切さを主題にしたオリジナル作品。歌あり、ダンスありの熱気あふれるステージが、来場者を魅了した。

 物語は、公園の片隅に置かれたベンチの回りで繰り広げられるさまざまな出来事を通して進んだ。出会い、結婚、出産、老い、離別などの日常が、「見上げてごらん夜の星を」「私の青空」などの懐かしい昭和の歌謡曲と、「うんざりソング」「桜の木の下で」などのオリジナル曲に乗せてつづられた。

 ベンチの回りで猫が踊り、子どもが遊ぶ。老夫婦はベンチに腰掛け、「年を取るのも悪くない」「いつまでも長生きしてくださいね」といたわり合う。空を見上げて「思い出をたくさんありがとう」と亡くなった妻に感謝の言葉を叫ぶ男性。人々の暮らしを静かに見守ってきたベンチが最後に「物語は続きます。時の流れは止められません」とつぶやく。

 総合プロデュースと演出、振り付けをキヨミ・ジャズダンススクール代表の岡崎きよみさん、脚本をシンガー・ソングライター島田須可子さんが担当した。小学3年生から70代までの男女二十数人が出演した。

 【写説】練習を重ねた歌と踊りを披露するミュージカル「ベンチ」の出演者たち=ひぐらし会館