日本クラフト展の入選作品「海の色」を手にする曽根さん=市役所

 伊東市大原で手紡ぎ・手織り・染めの工房「絲」を主宰する曽根冨喜子さん(76)が手掛けた「衣湯織(いとうおり)」の作品が、四つの公募展で入賞・入選した。曽根さんは「衣湯織が評価されてうれしい」と喜ぶ一方、「満足はしていないのでもっと頑張りたい」とより上を目指していく。

 衣湯織はホテル・旅館で使用された浴衣、シーツなどを再利用した作品。曽根さんは「第31回高岡クラフト展コンテンポラリー部門」と「ふじのくに芸術祭美術部門」で入賞、「第57回日本クラフト展」と「裂織・アート&クラフト2017展」で入選した。

 曽根さんによると、昨年の半年間で集中して制作し、応募したという。最も規模が大きい日本クラフト展は、伊豆半島の海をイメージした作品「海の色」(縦200センチ、横70センチ)を出品した。

 23日に市役所を訪れ、小野達也市長に4公募展での入賞・入選を報告した。小野市長は曽根さんの頑張りをたたえ「シーツや浴衣が再生され、新しい文化をつくっていただいていることを広報していく」と話した。

 衣湯織は当初、「伊東織」の名称だったが、曽根さんが伊東らしく「浴衣」と「温泉」を組み合わせた名称に変え、商標登録した。

 【写説】日本クラフト展の入選作品「海の色」を手にする曽根さん=伊東市役所