本殿に向けて放水する消防署員=八幡野の八幡宮来宮神社

 ■階段上がり本殿に放水 市指定工芸品みこし診断も

 伊東市教育委員会は「文化財防火デー」の26日、県指定建造物の本殿と国指定天然記念物の社叢(しゃそう)がある八幡野の八幡宮来宮神社で消火訓練を行った。伊東消防署、地域の協力で約30人が参加し、文化財を守る手順を確認した。

 本殿近くの不審火から火災が起きた想定で行った。5人の消防署員がポンプ車から伸ばしたホースを持って階段を駆け上がり、本殿に放水した。

 見守った高橋雄幸教育長は「市内には国、県、市で指定の文化財が多くある。末永く守り、子どもたちにも伝えていきたい」と話した。

 防火診断では市指定工芸品のみこしを点検した。署員は「可燃物、消火器を倉庫の外に出して、外の落ち葉を撤去してもらいたい」と市職員、地域住民に伝えた。

 同市教委は毎年市内41カ所の文化財のうち1カ所で、消火訓練を行っている。文化財防火デーは1949年1月26日に法隆寺金堂の壁画が火災で燃えたことを機に定められた。

 【写説】本殿に向けて放水する消防署員=八幡野の八幡宮来宮神社