大河ドラマ制作に向け、要望する4市の市長(右から2人目から5人目)ら=東京都渋谷区のNHK放送センター

 ■「家康の世界観に影響」

 日本の国際交易の礎を築いた英国人ウィリアム・アダムス(日本名・三浦按針)にゆかりの深い4市(伊東市、大分県臼杵市、神奈川県横須賀市、長崎県平戸市)でつくるANJINプロジェクト連絡協議会(会長=中野五郎・臼杵市長)は31日、NHKに「三浦按針と徳川家康」を題材とした大河ドラマ制作を求める要望署を提出した。要望に小野達也市長が加わったのは、市長就任後初めて。

 4市の市長と市議会議長らが東京都渋谷区の放送センターを訪れ、佐藤高彰制作局長に上田良一会長宛ての要望署を手渡した。市長、議長らはそれぞれの市と按針のかかわりを熱く説き、大河ドラマ実現への強い気持ちを伝えた。

 小野市長は「年間650万人が訪れる観光地伊東市では、花火大会をメーンに70年間『按針祭』を開催している。名前はかなり知られてきたが、人物についてまだ理解されていない」と述べ「一日も早いドラマ化の実現を願っている」と期待した。井戸清司市議会議長は「按針が、家康を駿府城に招いて見せたのが、日本で初めての打ち上げ花火。その後、江戸で技術が高まった歴史がある」とアピールした。

 佐藤局長は「全国から非常に多くの要望があり、1年に1本しかできないので軽々には答えられないが、皆さんの要望を真摯(しんし)に受け止め、前向きに考えさせてもらう」と応じた。

 要望書には、家康に重用された按針が砲術、天文学、造船術、航海術などを日本にもらたし、家康の世界観に影響を与えたとされると説明。2020年は按針没後400年に当たる節目として、按針や家康にスポットを当てた地域連携が広がる中、ドラマ化を求めている。大河ドラマの要望書提出は13年、15年、17年に続いて4回目になる。

 【写説】大河ドラマ制作に向け、要望する4市の市長(右から2人目から5人目)ら=東京都渋谷区のNHK放送センター