基調講演を行う坂本教授=市役所

 ■“いい会社”の特徴 雇用改善会議

 伊東市役所で8日に開かれた第1回雇用環境改善会議の基調講演で、法政大大学院政策創造研究科の坂本光司教授は「日本でいちばん大切にしたい会社」と題し、企業経営の目的・使命や景気を超越した“いい会社”の創り方などを語った。

 坂本教授は、労働力人口が毎年減少する中、人手不足は目先の対応だけでは解決できないと強調した。さらに最近は転職による離職者により一時的な人手不足に陥る会社が多いと分析した。

 「なぜ離職的転職をするかと言えば、その会社にいても幸せになれないと思うから。賃金や休日の問題ではない」と説明し「人は、生きるため食べるために働くのではない」と力を込めた。

 全国の元気な会社に共通する特徴として▽関係する全ての人を幸せにする経営をしている▽社員は自分たちはその組織から大切にされていると実感している―の2点を示した。その上で「人が集まる会社は、確保力、定着力、教育・育成力、モチベーション(やる気)アップ力がある。本領を発揮したほうが徳になる社風なら、人は辞めない」「社員に嫌われた会社に未来はない」などと述べた。

 魅力的な企業の一例として、「地域住民が自分の子どもを就職させたいと思う会社」を挙げ、「働く場を増やすためには、来るか来ないか分からない企業を誘致するのでなく、今ある企業の経営者がこの地で頑張ることが大切。伊東は最高の環境にあるのだから、必ず良くなるはず」とエールを送った。

 【写説】基調講演を行う坂本教授=伊東市役所