23日で閉店するモスバーガー伊東店=松川町

 ■市内初のファストフード 大川橋から移転、人材確保難しく 

 伊東市松川町のモスバーガー伊東店は23日で閉店する。同店は市内初のファストフード店として市民に愛されてきたが、人材確保の難しさなどを理由に42年近い歴史に幕を下ろす。開店当時の店長の平松直登オーナー(68)は「最初は夢中でやっていて、ここまで長く続くとは思わなかった。地域の人、お客さんにとにかく感謝している」と笑顔で話した。

 ■平松オーナー「地域、お客さんに感謝」

 モスバーガー1号店が開店した4年後の1976(昭和51)年4月17日、東松原町の大川橋付近に全国59号店として開店した。伊東店は同チェーン内でも歴史の長い店舗だった。2001年に現在の場所に移転してからも変わらない味を提供し続けてきた。

 平松オーナーは「子どもの頃に来店し、成長してからまた来てくれる人もいた」と振り返る。開店当時はハンバーガーの認知度も低かったが5年ほどで浸透し、箱根町や下田市からも客が来るようになっていったという。

 同店は多くの店がパティを焼くグリドルを鉄板に変えた中、鋳物のグリドルを41年間使い続けた。平松オーナーは「鋳物のほうがふっくら焼ける。こだわって使ってきた」と語った。

 同店を訪れた70代の女性は「仕事帰りによく来ていた。無くなってしまうのは残念」と話した。

 閉店は2、3年前から検討していて17年11月ごろに決定したという。

 【写説】23日で閉店するモスバーガー伊東店=松川町