開設した肥田浜五郎コーナーで関連書籍を見る高橋部会長(左)と米村館長=渚町の伊東東郷記念館

 ■自然歴史案内人会 本紙掲載の記事、資料

 伊東自然歴史案内人会・東郷記念館部会(高橋尊顕部会長)はこのほど、伊東市渚町の同記念館内に、幕末から明治にかけて活躍し、「日本の造船の父」とも称される同市八幡野出身の肥田浜五郎(1830~89年)の紹介コーナーを開設した。高橋部会長は「これをきっかけに、郷土の英雄・肥田浜五郎の顕彰記念館を創設したい」と力を込めている。

 紹介コーナーは同館の旧食堂を有効活用した。関連書籍をはじめ、年表、これまで浜五郎をテーマに同部会が行ったミニ講話の本紙掲載記事といった資料約50点を並べている。地元でも知る人が少ない伊東の偉人を広く知らしめようと企画、設置した。

 浜五郎は71(明治4)年、岩倉具視遣欧米使節団に随行し才能を認められた。横須賀造船所の改革に尽力し所長を務めたほか、鉄道、銀行、宮内省など多岐にわたる分野の重要ポストで活躍した。

 案内人会副会長で同館長・米村邦臣さんは、浜五郎が横須賀造船所で、地元天城の材木を使い軍艦「天城」を建造したことに言及。晩年を伊東で過ごした日露戦争の名将、東郷平八郎元帥が天城に乗って出世したことなど、浜五郎との関係を強調しながら「旧東郷別荘のこの場所に浜五郎のコーナーを作る意義があった」と熱く語った。同館は土曜、日曜、祝日、第3火曜日に開館している。入館料は200円。

 同部会は20日午前11時と午後2時の2回にわたり、コーナーの開設を記念し、浜五郎をテーマにしたミニ講話第4弾「浜五郎に影響を及ぼした人物」を開く。

 【写説】開設した肥田浜五郎コーナーで関連書籍を見る高橋部会長(左)と米村館長=伊東市渚町の伊東東郷記念館