立ち入り禁止の看板を設置しようとする業者に詰め寄る住民グループのメンバーら=八幡野

 ■合同会社見送り「住民に配慮」

 伊東市の八幡野地区で大規模太陽光発電施設(メガソーラー)の建設計画を進める伊豆メガソーラーパーク合同会社から宅地造成等規制法(宅造法)に基づく工事の着手届が24日に提出されたことを受け、同市は同日、宅造法の変更申請が審議中であることを理由に着工しないよう行政指導を行った。事業者はこの日予定していた看板設置などの工事を取りやめた。

 同社は、宅造法に基づく許可の範囲で宅地造成許可の看板を立てたり安全フェンスを設置したりする「準備工」を24日に開始する方針を示していた。現場には同日、早朝から計画に反対する住民グループメンバーら20人が集まり、動きを見守った。

 午後0時半ごろ、業者が進入路の途中に「立ち入り禁止」の看板を立てた。住民らは「許可が下りてないのに工事を始めるのか」「責任者が説明しろ」などと一斉に反発。業者は「粛々と進めるだけ」「違反ではない」などと反論した。設計会社の担当者は「私有地の境界を示すための看板を立てただけで、着工ではない」と説明した。

 住民グループの代表者は「地元説明を全くしないまま、いきなり工事を始めるのは許せない」と憤った。メガソーラー建設に一貫して反対してきた中田次城県議は「とんでもないこと。県に対しては、厳しい姿勢で臨むことを求めている。市も宅造法の許可取り消しなどの毅然(きぜん)とした対応をしてほしい」と述べた。

 行政指導について市の担当者は「宅造法に基づく変更申請を審査中なので、変更許可が下りる前に工事を始めても、着工とは認めない。指導に従わない場合は、工事中止の行政処分を行うことも検討する」と説明した。

 合同会社の担当者は「住民に配慮して、工事を取りやめた。行政指導については、内容を検討して対応を考える」と述べた。

 【写説】立ち入り禁止の看板を設置しようとする業者に詰め寄る住民グループのメンバーら=伊東市八幡野