記者の質問に答える県森林・林業局幹部ら=県庁

 ■「希少動植物の保全検討」 「事業者の計画、修正必要」

 伊東市八幡野で東京都内の事業者が進める大規模太陽光発電施設(メガソーラー)建設計画への林地開発許可について、県経済産業部森林・林業局幹部らは29日、県庁で記者会見し、「希少動植物について新たな事実が判明し、具体的な保全対策をさらに検討する必要が生じた」とし、4回目となる県森林審議会林地保全部会を後日、開催する方針を明らかにした。開催日は未定だが、事業者側の申請書類がそろってから開く意向で、伊東市がメガソーラーの建設を規制する条例を施行する6月1日以降になる見通し。

 会見では4月26日に開かれた3回目の森林審議会直後に、希少動植物について新たな事実が判明。約1カ月後の5月27日に、部会長である吉崎真司東京都市大副学長をはじめ専門家ら8人が現地調査(非公開)した。その結果、希少動植物に関する新しい具体的な保全対策が必要と判断したという。県は、盗掘や破壊などの恐れがあるため、具体的な動植物名についての明言を避けている。幹部らは「想定された生息域よりも範囲が拡大したため、事業者側に保全計画を修正してもらう必要が出てきた」と述べた。

 八幡野の建設予定地など一帯では、貴重な渡り鳥であるミゾゴイが複数確認され、生息地になっていることが分かっている。森林審議会は、周辺住民への説明や信頼できるデータの精査、提出といった「条件付き許可」という異例の結論を出し、3回目の審議を終了している。

 ■あすの事業説明会延期

 伊東市八幡野地区で大型太陽光発電施設(メガソーラー)の建設計画を進めている伊豆メガソーラーパーク合同会社は29日、八幡野コミュニティセンターで31日に開催を予定していた「宅地造成工事着手における事業説明会」の延期を決めた。同社の担当者は「予想される多くの来場者への対応準備が不十分だったため」と理由を説明した。

 同社は29日、新聞折り込みで説明会開催を明らかにした。地元・八幡野区は同日、「周知期間が短すぎる」として事業者に説明会延期を強く求め、来場者対策の不備を理由に会場の使用許可を取り消した。

 【写説】記者の質問に答える県森林・林業局幹部ら=県庁