中田さん(左)の話に耳を傾ける災害医療研修会出席者=伊東市民病院

 伊豆東海岸地区で唯一の災害拠点病院に指定されている伊東市民病院は5日夜、院内講堂で災害医療研修会を開いた。医師、看護師や病院職員ら60人が出席し、神戸学院大教授の中田敬司さんの「災害発生時の初動体制」についての講演を聴いた。

 中田さんは過去に大災害に見舞われた地域の医療機関の状況を紹介し「大災害発生時には、組織での対応が求められる。他の機関との協力・連携も必要になる」と述べた。その上で体系的な対応に必要な項目として「指揮命令体制構築」「安全の確認・確保」「情報収集、連絡体構築」「医療力の評価と対応レベルの決定」を示した。

 同病院は大災害に備え、毎年度災害医療研修会を開いている。本年度は3回シリーズで計画しており、今回が第1回。管理者の荒堀憲二さんは冒頭、「大きな災害はいつ発生するか分からない。その際に自分の命、患者さんの命をどうやって守ったらいいのか、日頃からそれぞれの立場で考えておくことが大切」と受講者に呼び掛けた。

 同病院は2014年、県から災害拠点病院に指定された。災害拠点病院には、災害時の救命医療を行うための高度な診療、DMAT(災害派遣医療チーム)受け入れ、広域搬送対応などの機能が求められる。伊豆地区では順天堂大静岡病院(伊豆の国市)、三島総合病院(三島市)も指定されている。

 【写説】中田さん(左)の話に耳を傾ける災害医療研修会出席者=伊東市民病院