「市条例の順守」など付帯意見を付し、林地開発許可を認める答申をした県森林審議会林地保全部会=県庁

 ■「市規制条例の順守」 市長の意向尊重、知事が最終判断

 県森林審議会は23日、県庁で林地保全部会(部会長・吉崎真司東京都市大副学長)を開き、伊東市八幡野で都内の事業者が進める大規模太陽光発電施設(メガソーラー)建設に関する林地開発許可について、異例の4回目となる審議を行った。「(6月1日に施行された)伊東市のメガソーラー規制条例の順守」の付帯意見を付けた上で、森林法上の林地開発許可を認める答申をした。川勝平太知事が後日、小野達也市長の意向などを踏まえて最終判断するという。

 審議では、4月26日に開かれた3回目の森林審議会直後に、新しい事実が判明した希少動植物に関する保全方法や、土砂災害を防ぐための土堰堤(えんてい)であるアースダム建設計画修正などについて話し合った。

 県に対して、希少動植物の保全について、業者側の新しい保全計画に基づく対策の実行性が保たれるよう指導徹底を求めた。また防災対策では林地開発許可基準に適合しているかどうかの確認指導を徹底、安全対策に万全を期するよう促した。

 「住民の懸念や不安を真摯(しんし)に受け止め、これまで以上に説明会を開催するなど、住民や漁業関係者の理解が得られるよう努めること」など事業者側への意見も付けた。

 難波喬司副知事は審議会終了後、市条例の順守について「県として『計画は条例が適用され、不同意』との小野達也伊東市長の意見を尊重したい」と明らかにした。計画に反対する住民団体は「条例は適用されない」と主張している業者に対し「小野市長が『原則不同意』と明言している条例をしっかり守ってほしい」と訴えた。

 ■事業者「弁護士と協議し進めていく」

 事業者は「4回目の審議をしていただきありがたい。知事の判断を期待している。今後は住民説明会を積極的に開催するとともに、事業も弁護士と協議しながら進めていく」とコメントした。

 【写説】「市条例の順守」など付帯意見を付し、林地開発許可を認める答申をした県森林審議会林地保全部会=県庁