写真や資料を並べ生まれ故郷の世界遺産決定を喜ぶ岡さん=中央町のクラブ「アマンテ」

 ■潜伏キリシタン関連 クラブ経営、店内に写真や資料展示

 長崎、熊本両県の12資産から成る「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界文化遺産登録が決まったことを受け、資産の一つ「原城跡」がある長崎県南島原市出身で、伊東市中央町のクラブ「アマンテ」を営む岡信行さん(74)は「今まで生きてきた中で、一番うれしい故郷の大ニュース」と喜びを爆発させている。

 岡さんは南島原市南有馬町出身。地元では、高校卒業まで過ごしたという。1637年~38年の島原の乱でキリシタン農民が立てこもった「原城跡」は、徳川幕府がポルトガル船の来航を禁じ、鎖国体制を確立。宣教師不在の中で信徒の潜伏のきっかけになった。岡さんは「住まいの目と鼻の先にあった原城跡。住んでいるときは、石垣しか残っていない遺跡という認識しかなかった。世界遺産になるなんて夢にも思わなかった」と振り返る。

 同市には、農業に従事する親戚がいて原城の名が付いたご当地ブランドのトマト「原城とまと」を生産しているという。岡さんは「ぜひ世界遺産をきっかけにこのトマトが有名になって、地元が盛り上がってくれたら」と期待する。

 岡さんは今後、営むクラブ「アマンテ」の店内に原城跡をはじめ資産などの写真や資料を展示し、アピールすることにしている。「伊東で50年近く商売しているが、自分以外に島原出身者がいるという話は聞かない。この誇らしいニュースを一人でも多くの人に伝えたい」と目を輝かせている。

 【写説】写真や資料を並べ生まれ故郷の世界遺産決定を喜ぶ岡さん=伊東市中央町のクラブ「アマンテ」