3チームのユニホームで試合に臨む修善寺・天城合同チーム=伊東市の南中グラウンド

 台風のため1日順延し、伊東市で29日に開幕した「第42回オール伊豆少年野球学童部大会」は、伊豆全域から集まった32チームが熱戦を展開した。本大会初めての合同チームが勝利を飾ったほか、大会直前、けがから復調して殊勲打を放った選手、投打に大活躍の“二投流”を披露する主将など、会場で集めた話題を紹介する。

 ■大会史上初の合同チーム 修善寺・天城が初戦突破

 オール伊豆大会史上初の合同チーム、修善寺・天城合同チームは、三島南シャークスの追撃をかわし、7−6で初戦を突破した。

 鈴木真之監督によると、今年1年限定で伊豆市の修善寺モクレンズ、修善寺スピリッツ、天城ドリームジュニアの3チームで編成。6年生がいない中、9人の5年生を中心に練習を積んできた。杉村秀斗主将は試合前「初戦突破を目指して頑張る」と決意を語ったが、有言実行で2回戦進出を果たした。

 ■逆転サヨナラ本塁打 大仁ノース 芹沢主将が決着

 大接戦となった松崎野球スポーツ少年団―大仁ノースの一戦は、大仁の主将・芹沢諒真君(6年)の劇的な逆転サヨナラ3点本塁打で決着がついた。

 4―6とリードされた大仁は七回裏、1死二、三塁の好機を作り、2死後、芹沢君が放った打球が左翼のネットを超えた。芹沢君は「走者を返そうと思った。芯に当たった感触がなかったので、入るとは思わなかった。信じられないけどうれしい」と控えめに感想を語った。

 ■“二刀流”の活躍光る 富戸ジュニア主将の山口君

 かどの球場第2試合は、富戸ジュニアが網代ジュニアファイターズを強打で打ち破った。主将で投手の山口真弥君(富戸小6年)は打者としても活躍し、“二刀流”を披露した。

 五回途中交代まで相手打線を0点に抑え、三塁打を放った。4年生から投手を続け、練習試合でもチームを勝利に導いている。山口君は「調子が良かった。ストライクも多く入り、普段通りに打てた。集中力を切らさずに次の試合に臨みたい」と振り返った。

 ■多賀ジュニア小浜君、猛打賞

 中伊豆ツインズと対戦した多賀ジュニアの先発・小浜君も、投打で活躍する“二刀流”を見せた。

 投げては初回から力強い速球で中伊豆の打者を打ち取り、五回を1失点、与四球1と好投した。打撃では4打数3安打と猛打賞を記録。全ての安打が二塁打と、長打力も見せつけた。

 小浜君は「仲間が守備で盛り上げてくれて、いつもよりストライクが入った。打撃もしっかりとバットを振ることができた。次の試合でも勝てるように頑張りたい」と意気込みを語った。

 ■下田かすが 8年ぶり勝利

 下田かすがは伊東大池ジュニアを12−4で破り、2010年以来8年ぶりの勝利を手にした。

 勝敗の分かれ目は三回表、1死三塁とピンチを迎えた場面。内野手の失策の間に相手走者が本塁を狙うが、素早く対応し捕手に送球し、刺した。この回を1失点に抑えて流れが変わり、その裏に大量5点を奪取して試合を決定づけた。

 戸田一豊監督(72)は、前半に打線が振るわず守備の乱れも多かったことを反省するも「これまで2回戦を突破したことがないので、しっかり打って頑張りたい」と勝利を喜んだ。

 【写説】3チームのユニホームで試合に臨む修善寺・天城合同チーム=伊東市の南中グラウンド

 【写説】逆転サヨナラ3点本塁打を放つ大仁ノース主将の芹沢君=伊東市の東小グラウンド

 【写説】“二刀流”を見せた富戸ジュニアの山口君=伊東市営かどの球場

 【写説】投打に活躍した多賀ジュニア先発・小浜君=伊東市民グラウンドB

 【写説】相手走者を本塁で刺す下田かすがの捕手=伊東市民グラウンドA