按針の肖像画に花輪をささげる出席者代表=市観光会館

 ■600人出席 大河ドラマ化、機運醸成を

 72回目を迎えた伊東市最大のイベント「按針祭」は10日、市観光会館で国際色豊かな式典を行い、日本初の洋式帆船を伊東の地で建造した英国人ウィリアム・アダムス(日本名・三浦按針)の偉業をたたえた。夜は伊東海岸一帯で海の花火大会が盛大に行われ、夜空を彩る美しい花火に多くの市民、観光客が見入った。

 式典には姉妹都市の長野県諏訪市、友好都市の福島県広野町、イスマイリ州が友好交流都市のアゼルバイジャンのほか、英国、オランダ、メキシコの関係者、近隣の下田市、東伊豆町、河津町の首長、国会議員、地元の県議、市議ら約600人が出席した。

 ステージ上には按針の肖像画、日本、英国、オランダ、メキシコの4カ国の国旗が飾られ、出席者の代表が花輪をささげて按針の功績をたたえた。さらなる友好も誓い合った。

 小野達也市長は式辞で、徳川家康の外交顧問として海外との貿易などに尽力した按針の功績に触れながら「『家康と按針』を題材にした大河ドラマ化への機運が、より一層醸成されるようにしていきたい。按針の偉業を未来に伝えていくことが私たちの使命」と強調した。

 按針祭はオランダ商船隊の航海長だった按針が徳川家康の命を受け、伊東市の松川河口で2隻のわが国初の洋式帆船を建造したことを記念する催し。うち1隻は当時のスペイン領フィリピン諸島総督ドン・ロドリゴによって太平洋を横断した日本最初の洋式帆船とされる。

 ■伊豆最大級、1万発 海上花火、夜空彩る

 按針祭は、伊東海岸一帯を舞台にした海の花火大会で最高潮に達した。新井堤防、伊東オレンジビーチの離岸堤などから打ち上げられた大輪約1万発が、詰め掛けた多くの見物客を楽しませた。

 伊豆最大級の花火大会は午後8時、「七点火伊東の四季」でスタートした。1時間にわたり水上スターマインやメッセージ花火、尺玉打ち上げ、大空中ナイアガラなどが、夏の夜空を華やかに彩った。

 【写説】夏の夜空を彩る按針の肖像画に花輪をささげる出席者代表=市観光会館

 【写説】大輪=新井(ラグジュアリー和ホテル「風の薫」屋上から10日午後8時20分ごろ撮影)