申し立て理由を説明する住民ら=沼津市の県東部法律会館

 ■「豪雨で氾濫の恐れ」 

 伊東市八幡野地区に計画されている大規模太陽光発電施設(メガソーラー)を巡り、同地区と赤沢地区の住民7人が31日、建設差し止めを求める仮処分を静岡地裁沼津支部に申し立てた。住民と代理人の弁護士らが県東部法律会館で会見し、申し立ての内容を説明した。

 申立書では、事業者が受けた宅地造成等規制法(宅造法)と森林法の許可について、前提となる雨量の基準設定が不合理で調整池は基準をクリアしていないとして、「豪雨によって八幡野川が氾濫する危険性は極めて高い」と訴えた。さらに「市の規制条例に違反して工事に着手しており、緊急性は高い」と指摘。人格権と所有権に基づいて申し立てた。

 原告の佐藤みつ子さん(69)=八幡野=は「建設予定地のすぐ近くに住んでおり、土砂災害への不安を抱えて暮らしていかなければならなくなる。(自分が住む)別荘地全体が計画に反対している」と述べた。

 事業者の伊豆メガソーラーパーク合同会社(東京都)の担当者は「調整池に関しては、書類など申し立て理由を見ていないのでコメントは差し控えたい。規制条例については、弁護士とも協議して違反していないと確信している」との考えを示した。

 【写説】申し立て理由を説明する住民ら=沼津市の県東部法律会館