第49回欧美国際公募イタリア美術賞展2017で優秀賞を受賞した水彩画「托鉢」

 ■「托鉢」6人の僧侶描く柔らかな水彩画

 国内外で日本人作家の国際展覧会を開いている、欧州美術クラブ(馬郡文平代表)がイタリアで開いた「第49回欧美国際公募イタリア美術賞展2017」で、前田恂(まこと)さん(83)=伊東市吉田=が手がけた10号の水彩画「托鉢(たくはつ)」が優秀賞を受賞した。前田さんは「20年前に伊東に移り住んでから絵を始め、賞をもらえてうれしい。伊東は絵を描くには恵まれた環境だ」と喜びを語った。

 作品はかさを手にけさをまとった6人の僧侶が、托鉢に赴く様子を水墨画を思わせる色彩と、柔らかな筆致で描いた。「日本らしさを表すモチーフを選んだ。海外の人に日本の風情が伝わればうれしい」と語った。

 同展は昨年夏にイタリア・ファバーラ市の3会場で開催され、日本人作家178人が276点を出展、13人が入賞した。授賞式は六本木の国立新美術館で今年の8月上旬に開かれ、プレゼンターを努めたフィンランド・アラヤルビ市のコイブネン・ベサ市長から賞状を受けた。

 前田さんは2014年から同クラブの公募展に毎年応募していて、17年は5作品を出展、4作品は入選したという。「今年スペインで開かれた公募展にも参加した。結果が来るのが楽しみ」と創作意欲を燃やしている。

 【写説】第49回欧美国際公募イタリア美術賞展2017で優秀賞を受賞した水彩画「托鉢」

 【写説】優秀賞を受賞した前田さん(右)とプレゼンターのベサ市長=東京都の国立新美術館