「伊東の狩野川台風記録写真展」の準備を進める柿沢さん=宇佐美の自宅

 ■当時撮影、市内の被災状況50点

 伊東市宇佐美に住む全日本写真連盟会員柿沢盛行さん(86)は14~18日、同市猪戸の山茶花(旧江戸屋)ギャラリーで「伊東の狩野川台風記録写真展」を開く。狩野川台風から丸60年となる26日を前に、流された大川橋など、当時自身が撮影した生々しい市内の被災状況を伝える写真約50点を並べる。

 伊豆半島全体で約930人、市内でも死者・行方不明者56人を出したと伝わる狩野川台風から60年の節目に合わせ、過去の大災害を教訓に、防災意識を高めてもらおうと企画した。

 台風が襲来した当時、伊東農協(現JAあいら伊豆)営農課職員だった柿沢さんは、災害調査の業務の傍ら、当時としては極めて高価だった、購入したばかりの一眼レフカメラで被災地を撮影した。湯川、松原、岡、鎌田などを回って惨状をフィルムに収めた。

 柿沢さんは「未熟な腕で無我夢中で撮影した写真だが、平穏な伊東の町で起きた貴重な記録。身近な場所で発生した災害を多くの人に知ってほしい」と来場を呼び掛ける。

 展示時間は5日間とも午前10時~午後5

時(最終日は4時)。入場無料。

 【写説】「伊東の狩野川台風記録写真展」の準備を進める柿沢さん=伊東市宇佐美の自宅