松下社長(左から3人目)の説明を聞く学生ら=湯川の長平鮮魚店

 ■12月完成、効果検証へ 「販路拡大に期待」

 伊東商工会議所の産学連携事業に参加して、伊東市内の3事業所が宝塚大の協力を得てオリジナル包装紙の開発に取り組んでいる。若者の視点で各事業所の扱う商品の魅力を再発見し、それを包装紙に表現する。学生らは先日、参加事業所を訪問して、包装紙のデザインを考える基礎データ作りのための聞き取り調査を行った。

 事業に参加したのは、湯川の「長平鮮魚店」、猪戸の「花の紫香園」と「大黒屋」(化粧品小売業)。宝塚大側からは、東京メディア芸術学部2年の引間明日香さんと片山恵里那さん、同学部の教員3人が協力する。計画では、12月上旬をめどに包装紙を完成させ、年明けから実際に使用して効果を検証する。

 聞き取り調査では、引間さん、片山さんらが3事業所に足を運び、1時間半ほどかけて経営者らに店の歴史、商品の特徴、現在の客層、包装紙への希望などを尋ねた。引間さんは「大学で学んでいるデザインを生かして、商店や町の活性化に役立ちたい」と思いを語った。片山さんは「得意なイラストを使って、少しでも力になれればうれしい」と話した。

 「金目鯛沖津干」や「かます七福」、「車エビの干物」など斬新な商品で評判の長平鮮魚店では、松下守利社長が応対した。松下社長は「かます七福」の新たな包装紙開発を依頼。「進物には、目にした瞬間にあっと驚く包装が欠かせない。大学生の考える斬新なデザインが販売促進や販路拡大につながることを期待している」と話した。

 【写説】松下社長(左から3人目)の説明を聞く学生ら=湯川の長平鮮魚店