作品を前に小杉さん(左)と言葉を交わす大村さん=伊東市十足の池田20世紀美術館

 ■親交ある小杉さん絵画展鑑賞 「深みある色彩、無垢な遊び心」

 伊東市十足の池田20世紀美術館で開催中の企画展「穏やかに時は流れ 小杉小二郎の世界展」をこのほど、小杉さんと親交があり2015年にノーベル医学生理学賞を受賞した北里大特別栄誉教授の大村智さんが鑑賞した。

 15年ほど前、大村さんが所長を務めていた北里研究所の病院に飾ってあった絵画に小杉さんが興味を持ったことが2人の交流の始まりという。以来、大村さんが設立した韮崎大村美術館で、小杉さんが個展を開くなど深い付き合いが続いている。

 大村さんは今回の企画展の図録にも「独特の深みのある色彩をもって無垢(むく)な遊び心を引き出す彼の絵画にいつも見入っている」という言葉を寄せている。企画展会場を訪れた大村さんは、小杉さんの案内で1点ずつ丁寧に作品を見て回った。

 小杉さんは1944年生まれ。洋画家中川一政に師事した。今なお現代洋画界の第一線で活躍を続けており、静物や風景をモチーフにした深みのある色彩の詩情豊かな作品にファンは多い。今回は、新作を中心とした油彩画43点をはじめ、「裸の王様」をテーマにした物語絵、雑誌「銀座百点」の表紙原画などを出展した。企画展は、来年1月15日まで。問い合わせは同美術館〈電0557(45)2211〉へ。

 【写説】作品を前に小杉さん(左)と言葉を交わす大村さん=伊東市十足の池田20世紀美術館