たらいの上で激しく尻をぶつけ合う子ども=音無神社境内

 ■決着のたび歓声

 “天下の奇祭”として知られる「伊東温泉尻つみ祭り」(玖須美氏子総代会主催、伊東市、伊東観光協会など後援)が10日夜、音無町の音無神社で開かれた。呼び物の尻相撲大会は境内で行われ、参加者は土俵に見立てたたらいの上で尻をぶつけ合った。

 子ども、大人、団体の3部門があり、トーナメントで競った。直径1メートルのたらいが舞台となり、参加者は背中合わせで立った。お囃子(はやし)に続く「どどんがどん」を合図に、尻をぶつけ合った。一方が土俵から落ちるたびに歓声が上がった。尻相撲大会の前には、伊東囃子保存会の太鼓演奏も奉納された。

 豊玉姫命(とよたまひめのみこと)を祭神とする音無神社は毎年11月10日の夜、例祭を執り行っている。祭儀は社殿の灯火を消して暗闇の中で厳かに進む。暗いので隣の人の尻をつまみ、合図をしてお神酒の杯を回す。神事は1640年ごろから行われている、とされる。

 【写説】たらいの上で激しく尻をぶつけ合う子ども=伊東市の音無神社境内