発売に向け、蒸し具合や味をチェックするため試験製造を行う従業員=伊東市川奈の石舟庵川奈店

 伊豆を中心に和菓子店を展開する菓子製造、販売の「石舟庵」(本社・伊東市荻、高木康行社長)は、天皇、皇后両陛下が2010年4月、伊東市の川奈ホテルに宿泊された際、茶菓子として召し上がった桜饅頭(まんじゅう)のレシピを再現し「献上伊豆桜饅頭」の名称で復刻する。松崎町産の桜葉を使った季節限定の商品で、2月1日から発売する。高木社長(47)は「平成最後の節目であり、松崎町が桜葉の国内生産高日本一ということも伝えていきたい」と復刻の思いを話す。

 桜饅頭は創業初期からの同社の人気商品。高木社長によると、両陛下に献上した当時は専務で、納得のいく桜の香りや塩加減のバランス、生地の蒸し加減などを3カ月かけて追求して完成させたという。献上伊豆桜饅頭は口当たりの良さ、桜葉の香りが特徴の特別バージョン。同町産の柔らかな桜葉を塩漬けにし、塩抜きした後に細かく刻み、小豆あんに加えて練り上る。山芋を使ったしっとりとした生地で包んで蒸し上げる。アクセントとして桜の塩漬けを飾る。

 当時と同じ曲げわっぱに詰め、桜柄の風呂敷に包む。価格は税込みで1620円(5個入り)。1個は248円。4月上旬まで平塚店を除く、伊東市内4、熱海市内2、三島市内1、長泉町内1、函南町内1の9店舗で販売する。昨年の9万5千個を上回る10万個を見込んでいる。

 高木社長は「今後も特別バージョンを販売する。献上品質を守るのが使命。通信販売はせず、伊豆に来た人のためのまんじゅう」と語った。

 【写説】発売に向け、蒸し具合や味をチェックするため試験製造を行う従業員=伊東市川奈の石舟庵川奈店