小型のコミュニケーションロボットに見入る参加者=桜木町の市健康福祉センター

 ■市内外福祉医療関係者ら、シンポで展望探る

 「しずおか介護ロボットフォーラム・イン・伊東」(実行委員会主催、伊東市医師会共催、伊豆新聞本社など後援)が2日、桜木町の市健康福祉センターで初開催された。市内外の福祉・医療関係者や介護に関心のある住民らが、シンポジウムや体験を通じ、高齢者などの自立支援や介護者の負担軽減が期待される同ロボットについて考えた。

 同フォーラムは、厚生労働省が進める「福祉用具・介護ロボット実用化支援事業」の一環で、県内で初の開催。同ロボットへの理解を深め、地域での普及・推進を図るのが目的。

 シンポジウムでは「ロボットが変える、介護の未来」をテーマに、実際に活用する福祉施設で働くパネリストが意見を交わした。同ロボット機能のあるベッドを活用している施設職員は「小さな体の動きだけでセンサーが働くので、転倒防止に役立っている」とのメリットを挙げた。一方、導入するための問題点については、費用対効果を挙げたほか「パソコン操作が苦手な職員にとっては(導入)が難しい」との意見もあった。

 実行委員長の西村洋さん(介護支援専門員)は「きょう覚えた専門知識をぜひ、介護の現場で生かしてほしい」と呼び掛けた。市医師会長の山本佳洋さんは「市における介護ロボットの導入の可能性と展望」の演題で講話した。

 展示・体験では、全国の15企業が「移動」「排泄(はいせつ)」「見守り」の支援といったテーマで各社の同ロボットを用意した。移動支援のブースで参加者は、坂道を認知して安全な歩行を支援するロボットの機能を搭載した「電動アシスト歩行器」を体験した。河津町内の福祉施設関係者は先端技術に驚きながら「現場に役立つ知識を持って帰りたい」と話した。

 【写説】小型のコミュニケーションロボットに見入る参加者=伊東市桜木町の市健康福祉センター