水位が下がり、湖底が露出している奥野ダム(松川湖)=鎌田

 ■水位大幅低下、過去最低と同等

 伊東市鎌田、奥野ダム(松川湖)の水位が大幅に低下している。管理する県熱海土木事務所伊東支所によると、19日午前10時現在の水位は133・58メートル。過去最低を記録した今年1月25日の133・50メートルよりわずかに上昇した程度で、湖底が露出している部分も目立つ。水位低下に伴い、同ダムとの標高差による水流を利用し、地域発電推進機構が大川浄水場内で行っている小水力発電は18日夕から、稼働を停止したいう。

 同支所ダム管理班の山崎英和班長は「10月初めの台風以降、まとまった雨がない」と話し、渇水期に加えて、降雨が少ないことによるダムへの流入量の減少などが原因とみている。奥野ダムの水位は常時満水位が138メートル、洪水対応のための夏季制限水位(7~9月)が135・5メートル。通常、冬場に同制限水位を割り込むことはないという。山崎班長は「パトロールをしていて、『水が少ないね』という声も聞く。雨が降れば回復する」と話し、降雨を期待する。

 市上下水道部によると、契約ではまだ水位が下がってもできるが、市民感情や観光面などを考慮して小水力発電の稼働をやめた。1月25日~2月13日も稼働を見送っており、水位が0・7メートル上昇したという。小水力発電は24時間稼働し、1日の最大取水量は12~4月が1万9785・6立方メートル、5~11月が2万4451・2立方メートル。発電量は一般家庭345世帯分の年間電力消費量に匹敵するという。

 【写説】水位が下がり、湖底が露出している奥野ダム(松川湖)=伊東市鎌田