傾聴ボランティア活動の前に打ち合わせを行う会員たち=八幡野の伊豆高原十字の園

 ■福祉施設や認知症カフェで話し相手 「心のケアの一角」

 伊東市の傾聴ボランティアグループ「ハートピアいとう」(佐藤みつ子会長、会員55人)の活動が、徐々に定着してきた。現在、市内10カ所の福祉施設などで、定期的に利用者や家族の話し相手を務めている。15日には、八幡野の指定介護老人福祉施設・伊豆高原十字の園(小川秀幸施設長)で10人ほどが活動した。

 同グループは2010年、市社会福祉協議会の傾聴ボランティア育成事業の参加者によって設立された。福祉施設の他、高齢者宅やシニアサロン、認知症カフェなどでも活動している。

 十字の園では入居者90人のうち約20人の話し相手になっている。会員は毎月2回訪問し、1時間ほどかけて希望者の話を聞く。参加する会員は傾聴活動の前に30分ほど打ち合わせを行い、話し相手についての情報交換などを行う。

 十字の園の活動の世話役を務める高橋省造さんは「入居者に少しでも喜んでもらえるよう、会員同士で力を合わせて取り組んでいる」と話した。会員の井ノ口芳子さんは「世間話から始め、話すことで少しずつ心を開いてくれるようになる。人と話すことはすごく大事だと思う」と日々の活動を振り返った。

 十字の園の鈴木貴雄事務長は「職員には話せないことを話してくれることもよくある。業務に追われてなかなかゆっくり話せないので、とても助かる。今や、心のケアの一角を担ってくれていると言っても過言ではない。会って話した後は、入居者の表情が明るくなる」と感謝して話した。

来月、養成講座

 同グループは会員を増やして活動をさらに充実させるため、5月18、19日に市健康福祉センターでボランティア養成講座を開催する。時間は両日とも午後1時半~4時。高齢者とのコミュニケーションの取り方や傾聴作法などの基本を学ぶ。

 参加費は500円(テキスト代と通信費)。講座の案内チラシは市内各コミュニティセンターに置いてある。詳しくは佐藤会長〈電0557(54)5281〉へ。

 【写説】傾聴ボランティア活動の前に打ち合わせを行う会員たち=伊東市八幡野の伊豆高原十字の園