■「経済効果に期待」

 伊豆の国市は1日、工業用地として立地企業を募集してきたスポーツワールド(SW)跡地内の2区画について、いずれも製造業のイズラシ(本社・沼津市、堤親朗社長)とイハラサイエンス(本社・東京都港区、長尾雅司社長)との間で、土地売買の仮契約を締結した。市は開催中の市議会3月定例会に土地売却に向けた追加議案を提出する方針で、議決されれば本契約となる。新規雇用など、市の活性化に向けた経済波及効果が期待されている。

 工業用地として募集したのは北江間の約1・95ヘクタール(区画A)と、南江間の約5ヘクタール(区画B)。Aにイズラシ、Bにイハラサイエンスの工場が進出を予定している。イズラシは自動車部品に使われるナットやパイプなどの製造、イハラサイエンスは配管パイプをつなぐ継手やバルブ類の製造などをしており、いずれも新たな生産拠点の建設が目的という。土地売却額はAが約2億9400万円、Bが約7億5600万円。

 イズラシは1期として2018年度の工場(延べ床面積約5千平方メートル)操業、2期として23年度に工場(約3600平方メートル)の操業を計画している。製造予定はパイプナットなど。将来的に従業員40人(うち市民20人)の配置を目指しているという。イハラサイエンスは1期として18年度に工場(約1万1千平方メートル)、2期として20年度に研究所(約5千平方メートル)の操業を計画している。製造予定はバルブや配管ユニットなど。2期後までに新規雇用50人(うち市民30人)を考えているという。

 SWは96年に運営会社が倒産。市が跡地の活用について検討し、本年度から企業誘致に乗り出した。小野登志子市長は「こんなに早く発表できるとは思わず、ほっとしている」と両社の進出を歓迎、「徐々に雇用が生まれることも期待でき、進出に伴う経済波及効果も大きい。住みよい町づくりのため、さらに努力していく」と述べた。