桜井さんが自費出版した「伊豆碑文集(西海岸編)」

 伊豆の国市文化財保護審議会委員の桜井祥行さん(55)=同市立花=はこのほど、伊豆西海岸の石碑を調査した著書「伊豆碑文集(西海岸編)」を自費出版した。これまで発刊した同北豆・中豆編(2002年)、同東海岸編(08年)碑文集の続編。

 松崎町、西伊豆町、旧賀茂村、旧土肥町、旧戸田村、旧西浦村、旧内浦村の3町4村に点在する、明治、大正、昭和戦前期に建立された約140基の碑文を分析。「顕彰碑」「記念碑」「供養碑・慰霊碑」「戦争関係碑」の4種に分類し、「北豆・中豆編」「東海岸編」と比較しながら考察した。

 西海岸は魚類の供養碑が多いことが特徴の一つ。特にイルカは東海岸の2基に比べ、イルカ漁が盛んだった旧賀茂村安良里を中心に4基あった。遠洋漁業基地だった西伊豆町田子にはカツオの供養碑(群)、松崎町雲見ではクジラ供養碑、同町岩地では大漁記念碑も確認。「石碑から西海岸の漁業の様子をうかがい知ることができる」と総括した。

 2010年から約7年の調査、研究成果をまとめた上げた桜井さんは「石碑の史料価値が認識され、今後の地方史研究の一助となれば」と述べている。

 全175ページ。価格は1400円。伊東市のサガミヤ書店、伊豆市の長倉書店、三島市の文盛堂で扱っている。

 【写説】桜井さんが自費出版した「伊豆碑文集(西海岸編)」