車椅子用連動ブレーキシステムを説明する小柴さん=函南町

 ■事故防ぎ介護負担軽減

 函南町で板金設計や設備設計などを行うKS設計工業経営の小柴重喜さん(58)が、左右のブレーキが連動して作動する車椅子用連動ブレーキシステムを開発した。かけ忘れによる転倒防止や介護士の負担軽減などの効果がある。今後は協力会社と受注販売に力を入れるという。

 小柴さんはメーカーの開発設計担当を経て4年前に独立。三島市、ファルマバレーセンター、大学、企業と連携してビジネスを模索する「医看工連携・ミシマ」の会員として活動する中、同システムを要望する声がきっかけで開発に取り組んだ。

 同システムは左右のハンドルとブレーキに、回転するドラムとワイヤを付けて連動させる仕組み。当初はワイヤだけだったが、左右の動きに誤差が生じたことから独自の内蔵式ドラムを使って調整した。約1年間に6回の試作を繰り返して完成させた。

 小柴さんによると、特許・実用新案の調査や市場調査の結果、これまでに同様のシステムの登録や使用はなかった。現在は三島市内の介護施設でモニタリングを実施し「動作が一つで済むので助かる」などと好評を得ているという。

 小柴さんは「ブレーキが原因の車椅子転倒事故が多く、簡単な連動ブレーキシステムが望まれていた。利用者の安全や介護士の負担軽減に少しでもつながってほしい」と期待する。問い合わせは同社〈電055(978)3913〉へ。

 【写説】車椅子用連動ブレーキシステムを説明する小柴さん=函南町