声明文を読み上げる植松さん(左から2人目)=伊豆市役所中伊豆支所

 ■声明発表「理解を」

 3校統合による新中学校建設を柱にした伊豆市の文教ガーデンシティ構想の関連予算が市議会で否決されたことを受け、市教育委員4人は12日、記者会見を市役所中伊豆支所で開いた。「新中学校計画の推進を強く求める」「新中学校関連予算の成立により開校に向けた準備作業の本格化を強く求める」の2項目を盛り込んだ声明文を発表。市民の理解を呼び掛けた。

 植松真由美さんが声明文を読み上げた。新中学校については「保護者が懸念する防犯・防災安全面でのハード対策、第2グラウンドへの移動安全対策や通学対策についても、保護者や子育て世代の意見を踏まえて検討した計画」と説明。開校準備については「保護者や生徒の負担を軽減するためにも、関連予算が執行できる環境を強く要望する」とした。

 梅原龍一さんは会見を開いた理由について「学校再編は計画に基づき順調に進んでいたが、急に反対が出て止まってしまった。市民に計画を理解してもらいたい」と説明。反対議員に対しては「正しい情報が伝わっていないのではないか。理解してもらえれば、反対の理由はない計画だと思う」と語った。

 学校再編の理由としては、少人数の学校では人間形成や部活動、教員確保などへの支障が懸念されることを説明した。前年度の天城小卒業生のうち、数人は部活動を理由に修善寺中へ入学した実例も示した。新中学校で予定している「伊豆市型教科教室」については「間違いなく、全国から視察が来るほどの素晴らしい学校になる」と自信を見せた。

 【写説】声明文を読み上げる植松さん(左から2人目)=伊豆市役所中伊豆支所

 ■「中学統合」考えよう 16日、子育て世代座談会

 子育て世代を中心にした伊豆市民有志は16日午後2時から、座談会「中学校統合について考えよう」を市役所天城湯ケ島支所で開く。子育て中の父母や若い世代(中高生、20・30代の単身者ら)の参加を呼び掛けている。

 市の文教ガーデンシティ構想を巡り議会で論争が続けられる中、中心となるべき子育て世代に事業をよく理解していない人が多いことに危機感を抱いて企画した。3月に事業全体の座談会を開いたのに続き、テーマを中学校統合に絞って開くことにしたという。

 市議や市教育委員会、市の職員らもオブザーバーとして出席する予定。主催者は「賛成、反対を争うのではなく、実際に関わる世代が気軽に疑問や提案を発言できる場にしたい」と話す。問い合わせは大川さん〈携帯090(4243)6085〉へ。