■柴田氏、支持拡大急ぐ 当選、1万票以上必要か

 任期満了に伴う伊豆の国市長選・市議選は16日の投開票に向け、終盤戦に突入した。市長選は3人(現職1人、新人2人)、定数17の市議選は24人(現職10人、元職1人、新人13人)が出馬し、いずれも激戦の様相を呈している。市長選は3候補がそれぞれの政策を訴え、全市的な運動を展開。“粒ぞろい”とも評される市議選は多くの候補が地盤固めや支持拡大に躍起になっている。

 韮山地区から3人が出馬している市長選は、4年間の実績をアピールする現職・小野登志子氏(72)=南条=と、1年前から準備を進めてきた新人・秋田清氏(66)=山木=との“つばぜり合い”になっている。「互角か小野氏有利」という見方が強い中、秋田氏が積み重ねてきた票が現職の実績に及ぶかが注目されている。新人・柴田三智子氏(58)=同=は市内の各団体と対話する草の根運動を続けてきたが、出馬の正式表明が2月と出遅れたこともあり、支持拡大を急いでいる。

 投票率は60%程度になるとみられており、選挙人名簿登録者数(4万1853人、3月2日現在)から計算すると約2万5千人になる。当選には1万票以上が必要とみられている。

 ■韮山「油断できず」 長岡は狩野川北で“火花”―市議選

 市議選はボーダーラインが800票程度と見込まれ、千票を確実にしたい陣営が多い。

 韮山地区は市長選に3人が出馬することで関心が高まり「有利」との観測もあるが、伊豆長岡、大仁を含む3地区の中で最多の10人が出たこともあり油断できない状況となっている。

 多田の梅原秀宣氏は地盤固めと支持拡大に尽力。寺家の青木満氏は東芝テック労働組合の支援を背景に運動を展開する。山木の高橋隆子氏は着々と準備を進めてきており、子育て世代を中心に訴える。奈古谷の二藤武司氏は近隣地域の切り崩しも視野に入れる。南条の天野佐代里氏は前回2位だったが、他候補からの切り崩しを警戒。共産党で中の田中正男氏は党支持者を中心に票固めを急ぐ。岩本学氏は山木の有権者数が少ないと支持拡大に懸命。南条の笹原恵子氏は保育士だったことから、保護者らからの支持を伸ばす。久保武彦氏は地元のほか、高校教諭時代の教え子からの支持も仰ぐ。奈古谷の島田寿朗氏は独自の運動を展開している。

 伊豆長岡地区からは7人が出馬。狩野川より北は5人が火花を散らす。

 南江間の杉尾利治氏は熱心な支援者の票を固める。小川恵利子氏は4月の正式表明という出遅れの挽回を図る。北江間の八木基之氏は地元を中心に回るが他候補の乱立を警戒。共産党で南江間の高橋公一氏は15票差に泣いた前回選からの返り咲きを目指す。墹之上の鈴木俊治氏は南へも支持拡大を図る。

 狩野川以南の温泉場は、古奈の柴田三敏氏が長岡からの票の上積みを狙う。小沢五月江氏も再選のため精力的に運動を展開する。

 大仁地区からは7人が立候補している。

 共産党で御門の三好陽子氏は旧大仁町時代から含めて6選目を狙う。三福の高梨禎芳氏は全市的に運動。後藤真一氏は街頭演説で支援を呼び掛ける。公明党で宗光寺の森下茂氏は安定した戦い。大仁の内田隆久氏は引き締めを図り、井川弘二郎氏は30歳という若さを武器に運動量で勝負する。古屋鋭治氏は東芝テックを離れたこともあり、背水の陣で臨んでいる。