創作劇「しろばんば―久保田の人々―」の一場面=伊豆市の天城会館

 ■井上靖生誕110年を記念

 伊豆市湯ケ島で幼少期を過ごした作家井上靖の生誕110年を記念し、地元有志の「劇団しろばんば」(田村千恵美代表)は29日、井上の自伝的小説を題材にした創作劇「しろばんば―久保田の人々―」(伊豆日日新聞など後援)を開いた。約400人が訪れ、大人と子どもが織りなす人間模様を楽しんだ。

 湯ケ島尋常小に通う洪作少年(井上)と、周囲の人たちとの関係を団員26人が演じた。タイトルの久保田は井上が過ごした地名。

 小中学生13人が洪作などの役を担当。自然な演技と随所に盛り込まれたコミカルなやりとりで、時に客席からは笑いが漏れた。約2時間の長丁場だったが最後まで演じ、会場は拍手に包まれた。

 同劇団は例年、井上の命日に合わせて1月最終日曜日に開かれる「あすなろ忌」で公演を披露している。

 【写説】創作劇「しろばんば―久保田の人々―」の一場面=伊豆市の天城会館