2作目となる歴史ミステリー「薬草とウインク」を手にする金沢さん

 ■中世仏描く歴史ミステリー 得意の西洋史生かす

 三島市在住で国立沼津工業高等専門学校の講師を務める作家・金沢マリコさん(58)の新刊「薬草とウインク」がこのほど、原書房から出版された。中世フランスを描いた歴史ミステリー。「歴史とミステリー、両方好きな人向け。特別な知識が必要というわけではないので、気軽に読んでほしい」と話す。

 金沢さんは同校のほか、県立三島北高や県立三島南高、県立三島長陵高などで世界史を教えてきた。2014年に公募新人文学賞「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」で優秀作を受賞し、翌年同作を「ベンヤミン院長の古文書」(原書房)として出版。作家デビューを果たした。

 金沢さんは「西洋史が好きで、得意なジャンルで書きたいと思った」と話す。物語は12世紀のパリを舞台に、聖職者になるため都会に出てきた青年ノアが、頻発する聖遺物盗難事件に巻き込まれることから大きく動き出す。前作は歴史に比重を置いていたが、今作は読みやすくしたという。四六判294ページ。沼津市の一部書店では平積みにして置かれるなど、期待が寄せられている。

 夫洋一さん(59)は3月末まで県立伊豆中央高副校長を務め、4月15日に同市幸原町でカフェ&輸入雑貨店「Be Room(ビー・ルーム)」をオープンし、2人で切り盛りしている。今後は作家、講師、店舗経営と“三足のわらじ”を履くことになるが、「次回作も書きたい。1年以内に出せればうれしい」と意欲を見せた。

 【写説】2作目となる歴史ミステリー「薬草とウインク」を手にする金沢さん