「上の家」を特別公開し、お茶などでもてなした=伊豆市湯ケ島

 ■資料室、DVD上映も 湯ケ島のふるさと会

 伊豆市湯ケ島で幼少期を過ごした作家井上靖(1907~91年)の110回目の生誕記念日に当たる6日、井上を顕彰する地元の団体「井上靖ふるさと会」(宇田治良会長)はさまざまな催しを行った。井上の自伝的小説「しろばんば」の舞台の「上の家(かみのいえ)」を特別公開し、会員たちがお茶などでもてなした。上の家は7日も午前10時~午後3時に公開する。

 上の家は、主人公の洪作少年の本家に当たる家。明治5(1872)年に建てられ、現在は誰も住んでいない。同会が井上家の許可を得て、2月の文学まつり期間に続いて公開した。家の中には昔の写真や資料も展示。宇田会長はじめ会員たちが、井上について来場者に説明した。

 通常は予約制の旧湯ケ島小にある井上靖資料室も一般公開した。天城会館隣の夕鶴記念館では、映画「しろばんば」のDVDを2回上映した。

 同会は、井上の生誕100年祭の実行委員会が移行した組織。100年祭の時には、ゆかりの地を紹介する看板なども設置した。宇田会長は「今後も歩いて楽しい『文学の里』づくりを目指す。井上先生の素晴らしさを知ってもらうための活動に取り組みたい」と話した。

 21日は「ふるさと亭」と銘打ち、上の家で会員たちによる座談会を開く。午後2時~3時半ごろの予定。一般の来場も受け付け、希望者多数の場合は会場変更する。

 問い合わせは市観光協会天城支部〈電0558(85)1056〉へ。

 【写説】「上の家」を特別公開し、お茶などでもてなした=伊豆市湯ケ島