韮山反射炉に関する計画案について協議する参加者たち=伊豆の国市のあやめ会館

 ■市が計画案説明 

 世界文化遺産の韮山反射炉(伊豆の国市)について検討する「韮山地区管理保全協議会」(会長・小野登志子市長)の本年度第1回会議が10日、市あやめ会館で開かれた。市は「韮山反射炉の保存・整備・活用に関する計画案」を示し、意見を募った。市によると6月末までの計画策定を目指しているという。

 計画案では反射炉本体の修復に関する内容を中心に、文献・資料調査や発掘調査を進めるとしている。昨年協議した反射炉本体の劣化の激しいれんがの差し替えや、漆喰(しっくい)塗りによる効果を確認する実験を行うことなども盛り込まれた。会議には国や県、市、地元団体の代表者ら18人が参加。議事では目立った反対意見はなかった。

 会議の冒頭、小野会長は「劣化が進む反射炉本体の整備と、理解増進を図るための環境整備に道筋をつけなければならない」とあいさつ。内閣官房参事官の本中真さんは「残された時間はわずかだが、ブラッシュアップ力を発揮していければと思う」と語った。

 今後は策定した計画から内容を抽出し、7月に抄録案として国へ提出する予定。抄録案は英訳や所定の手続きを経た後、ユネスコ世界遺産センターへ送る保全状況報告書に盛り込まれるという。

 【写説】韮山反射炉に関する計画案について協議する参加者たち=伊豆の国市のあやめ会館