漏水による堤防決壊を防ぐ水防工法に取り組む消防団員=三島市長伏

 ■実技、救助など43項目

 狩野川連合総合水防演習・広域連携防災訓練が14日、三島市長伏の狩野川河川敷をメーン会場、静岡市清水港をサテライト会場に大規模に繰り広げられた。主催の国、県、流域8市町をはじめ関係49機関から約1600人が参加。狩野川台風級の大洪水を想定した訓練を通し広域連携を深めた。

 演習・訓練は水防関係者の技能向上と関係機関の相互連携による体制確立を図るのが狙い。メーン会場では狩野川台風級の大型接近による記録的な豪雨で内水氾濫や堤防決壊が起こり、広範囲で浸水被害が発生した、と想定。対策本部設置から各種水防実技、救助救護など43項目の訓練に取り組んだ。

 流域の消防団は堤防の状況に対応した水防3工法を披露。三島市や函南町は木やマットをかぶせる浸食防止、伊豆市や伊豆の国市は漏水を防ぐため土のうを半月状に積みパイプで流す訓練に取り組んだ。地元の中郷西中3年生30人は越水を防ぐ土のう積みに参加した。

 排水ポンプ車の出動、ヘリコプターの水難救助や搬送、物資輸送、仮設橋の設置、がれきからの救助など各機関が連携した訓練を行った。

 講評で国土交通省中部地方整備局の塚原浩一局長は「研さん成果が発揮された。緊密な連携を取った訓練は現実にも役立つだろう。普段から顔の見える関係を構築してほしい」と話した。

 【写説】漏水による堤防決壊を防ぐ水防工法に取り組む消防団員=三島市長伏