歓迎あいさつを述べる菊地市長(左)=伊豆市修善寺のジオリア

 ■「何をしてきたか理解を」

 伊豆半島ジオパークの国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界ジオパーク加盟に向けた現地審査が、25日に始まった。ユネスコから派遣された海外審査員2人が27日までの3日間、地質の価値やジオパークを活用した取り組みなどを評価する。初日は伊豆市と西伊豆町を訪問。海が荒れて堂ケ島で船に乗れなくなった影響で、一部日程を変更した。

 マレーシア国籍でケバングサン大教授(地質学、環境地球科学)のイブラヒム・コモーさん(64)、ルーマニア国籍でブカレスト大地質学科専任講師のアレクサンドル・アンドラサヌさん(57)が審査に当たる。最初の審査場所の伊豆半島ジオパークミュージアム「ジオリア」(同市修善寺)に2人が到着すると、関係者が拍手で出迎えた。

 伊豆半島ジオパーク推進協議会会長の菊地豊・伊豆市長は「伊豆半島ジオパークは、2012年に日本ジオパークに加盟し頑張っている。審査を通じて、われわれが何をしてきたか、何を考えているか、いかにユネスコに貢献できるかを理解してほしい」と歓迎のあいさつを述べた。

 同協議会顧問の小山真人静岡大教授は、伊豆半島の地質や文化など学術的価値について説明した。

 26日は子浦(南伊豆町)、最終日は大室山(伊東市)や丹那断層公園(函南町)などを訪問。3日間で17カ所を巡る。

 【写説】歓迎あいさつを述べる菊地市長(左)=伊豆市修善寺のジオリア

 ■西伊豆の海岸線美紹介 静大小山教授「初日、順調な印象」

 伊豆西海岸に入った一行は、夕日を浴びると岩肌が黄金色に輝くジオサイトの景観に続き、海底火山だった名残で海岸線が白く美しい堂ケ島を歩いた。

 2年前に続いて英語で説明に立ったジオガイドの仲田慶枝さん(60)は「『熱意がよく伝わった』と最後に言葉を掛けてもらった。地域の子どもたちが、成長の過程でジオに肌で触れて学ぶ機会がとても多いことも紹介できた」と振り返った。

 初日審査について小山真人・静岡大教授は「順調な印象を受けた。きちんとした運営体制ができている点も、感じ取ってもらえているのでは」と話した。

 【写説】仲田さん(右手前)から黄金崎ジオサイトの説明を受ける海外審査員(中央、中央奥)の2人=西伊豆町黄金崎