浜松商業―日大三島 延長14回裏、2点差から逆転勝利をつかみ喜びを爆発させる日大三島ナイン=草薙球場

 「第99回全国高校野球選手権静岡大会」は25日、静岡市の草薙球場で準決勝2試合が行われ、伊豆地区で唯一4強入りした日大三島は4―3で西の古豪・浜松商業を下し、決勝へ駒を進めた。決勝は26日午後1時から、同球場で行われる。日大三島は28年ぶりの甲子園出場を懸け、藤枝明誠と対戦する。

浜松商00000010000002―3

日大三島00000000100003x―4

   (延長十四回)

 強打を誇る両校の試合は緊迫した投手戦となり、日大三島が延長十四回で2点差をひっくり返してサヨナラ勝ちを収めた。

 日大三島は今大会調子を崩していた主戦海野が復調。直球とスライダーがさえ、相手の狙い球をかわす投球で九回まで1失点の好投を見せた。打線は1点が遠かったが九回裏、主将の3番長尾が左への二塁打で出塁。4番藤井が右越適時三塁打を放ち同点に追い付いた。

 延長十四回表、四球などで2点を奪われたが、裏の攻撃で6番土屋が四球で出塁、7番杉山の左前安打、1番新原の右前安打で2死満塁とすると、2番原が右前2点適時打で同点とした。最後は長尾が真ん中高めの直球を右前にはじき返すサヨナラ安打を放ち、3時間36分の熱戦に終止符を打った。

 長尾主将は「(最終打席は)直球に絞って打とうと思った。最高でした」と喜びをかみしめて語った。

 ■主戦海野気迫の189球 昨夏にリベンジ「決勝も絶対勝てる」

 十三回と3分の2を投げ降板すると、両校のスタンドから大きな拍手が送られた。4投手の継投で戦う浜松商業に対し、1人で投げてきた日大三島の主戦・海野陽日(はるひ、3年)の球数は189球に達していた。

 緊迫した投手戦は延長戦になってもスコアボードに0を並べた。延長の末0―1で袋井に敗れた昨年の準々決勝に似た状況。当時も先発していた海野は「少し昨年を思い出した」と苦笑するも「先輩たちの思いを返すことができるのではないかと投げた」。

 昨年は九回まで無失点だったが、延長で制球が乱れ降板。1点を奪われ涙をのんだ。海野は「この悔しさはずっと忘れない」とリベンジを誓っていた。

 昨年と違い、延長以降も安定した投球を続けるなど成長した姿を見せた。海野は「先輩たちを超えることができたのは大きい。決勝も最後まで諦めずに戦う自分たちの野球を貫けば、絶対勝てる」と優勝に向け、意気込みを語った。

 【写説】13回2/3を1人で投げ抜いた日大三島の主戦・海野=草薙球場