「木のこども園」を想定したグループワークに取り組む参加者たち=伊豆の国市古奈の「おおとり荘」

 ■「利点は見た目、質感」 

 県と県木材協同組合連合会は27、28の両日、伊豆の国市古奈の旅館・おおとり荘で「ふじのくに木使い建築カレッジ」を開いた。県産材の利用を非住宅分野で拡大することが狙い。県内全域から建築士19人と、林業や木材製造流通などに関わる供給者11人が集まり、県産材利用のメリットなどを学んだ。

 県によると、県内の住宅分野の木造率は約80%(全国約84%)に達するが、非住宅分野は約11%(同約16%)にとどまっているという。講座は木を使う機会を創出しようと初めて開いた。

 参加者たちは初日に講義を受け、2日目に「木のこども園づくり」を想定したグループワークに取り組んだ。木を使うことによるメリットやデメリットを列挙。メリットとしては見た目や質感の良さ、デメリットとしては経年劣化やメンテナンス費用を懸念する意見があった。

 講座は建築士と供給者が接点を持つ機会とすることも目的としている。建築士側で参加した伊豆の国市南条の石橋剛設計事務所の石橋剛社長は「(非住宅分野で)鉄筋コンクリート造りが多い中、木に関しては調達や品質の面で難しい部分もあったので参考になった。今まで建築士側と供給者側でお互い分からない点も多かったので、つながりが持て良かった」と話した。

 今後は8~11月に、静岡市で講習会や意見交換会を開く。

 【写説】「木のこども園」を想定したグループワークに取り組む参加者たち=伊豆の国市古奈の「おおとり荘」