うだるような暑さに耐えきれず?膝上まで水に入り涼を取る鹿。一時、9頭見られた=天城山の八丁池、龍神付近(源久さん撮影)

 下界では連日30度を超える猛暑が続くなか、天城山にある天空の八丁池(伊豆市)で、野生のニホンジカが“水浴”する姿がカメラに収められた。一時は9頭もの鹿が池に入り、のんびりと涼を取った。

 7月末の午後2時すぎ、取材で天城山を縦走し、八丁池に立ち寄った。幻想的に池面を覆っていた霧が晴れると、1頭のニホンジカが対岸の水辺にいるのに気付いた。珍しい光景のためシャッターを切っていると、やぶの中から次々と仲間が現れた。

 皆、膝上まで水に漬かって半身浴、暑さをしのいでいるようだった。同行した伊東市宇佐美の源久政男さん(78)は「30年以上、八丁池に来ているが、こんな光景は初めて。鹿も連日の猛暑でたまらず水に入り、涼を取っていたのではないか」と話した。

 八丁池は標高1200メートルほどにあり、気温は平野部よりも6、7度低い。だが、この日はトレッキングすると汗がにじんでくるほどの一日。鹿たちは体を冷やし、30分ほどで森の中に消えて行った。

 【写説】うだるような暑さに耐えきれず?膝上まで水に入り涼を取る鹿。一時、9頭見られた=天城山の八丁池、龍神付近(源久さん撮影)