五輪塔前で手を合わせる参列者=伊豆市牧之郷

 ■子孫や岩村町から85人参列

 平安時代から鎌倉時代にかけ、現在の伊豆市牧之郷を治めた加藤景廉(かげかど)公の供養祭が3日、市指定史跡の「加藤景廉一族の墓」(五輪塔)で行われた。命日とされる同日に加藤景廉公顕彰会(鈴木強代表)が毎年開き、今年が36回目を迎えた。

 顕彰会や市交流協会、住民、景廉公の子孫、ゆかりの岐阜県恵那市岩村町関係者ら約85人が参列した。読経の中、次々と焼香して手を合わせ、景廉公をしのんだ。牧之郷公民館では奉納行事を行い、地元の子どもたちがしゃぎりを披露した。

 景廉公は、源頼朝による源氏旗揚げの挙兵に加わり、伊豆の国目代の山木兼隆を討ち取るなど活躍し、鎌倉時代を創り上げた功労者の一人とされる。頼朝は手柄をたたえ、牧之郷をはじめ各地に領地を与えた。美濃国遠山庄(現岩村町付近)では、日本三大山城の一つとして知られる岩村城を築いた。

 地元を中心に組織する顕彰会は供養祭を開くほか、毎年10月には岩村町の秋祭りに参加している。鈴木代表は「今後も供養祭、岩村町との交流をずっと続けたい」と語った。

 【写説】五輪塔前で手を合わせる参列者=伊豆市牧之郷