手作りベンチ設置について協力を求める土屋さん(中央)=伊豆の国市大仁の「まちすけ」

 ■設置者増へ説明会

 伊豆の国市は市内に手作りベンチを設置する「ベンチプロジェクト」を進めている。ベンチを置くことで高齢者などの“居場所”をつくり、住民の交流促進を図る。市は設置してくれる人を募ろうと、趣旨を説明する取り組みを始めている。

 プロジェクトは市建設業協会が主体となり、昨年9月から本格的に始まった。同市の土屋建設(土屋龍太郎社長)が自社の野菜直売所にベンチを置き、地域住民のおしゃべりの場として人気となったことがきっかけという。市内の高齢化率は31・4%(4月1日現在)、65歳以上の1人暮らし世帯率は17・4%(同)で、ベンチが居場所づくりにつながるとみている。

 8日夜、大仁駅前のコミュニティースペース「まちすけ」で、設置者を募る初の説明会を開いた。地元のおおひと笑店会(内田敏克会長)の会員を中心に15人ほどが訪れた。市保健福祉・こども・子育て相談センターの古野真実子さんは、市内に現在13基が設置されているとした上で「大仁は市街地の割に高齢化率が高い。ベンチの作り手はいるが、活用してくれる人を増やしたいと思っている」と協力を呼び掛けた。土屋建設の土屋ゆみ子さんは「作り手はボランティアで、ヒアリングをした上で作っている。『運びやすく』と言われれば軽い素材で作ったりもする」と話した。当日、早速3人から手が上がった。

 古野さんは「特に1人暮らし高齢者は認知症になったり、介護が必要になったりしたとき、見てくれる家族がいない。地域の人に意識を持ってもらうしかない」と、居場所の必要性を強調した。

 市内で設置の相談をしたい人は同センター〈電0558(76)8010〉へ。

 【写説】手作りベンチ設置について協力を求める土屋さん(中央)=伊豆の国市大仁の「まちすけ」