平和の鐘を突く前住職の佐治妙心さん=伊豆市八木沢の妙蔵寺

 伊豆市八木沢の妙蔵寺(佐治静正住職)は「終戦記念日」の15日、「平和の鐘」を突き戦没者を供養した。「ゴーン」という鐘の音を響かせ、戦争がない平和な世界の実現を願った。

 佐治住職の妻で前住職の妙心さん(大蓮院住職)が、正午の時報に合わせて突き始めた。音が消えかかると再び突き、10回繰り返した。妙心さんは「平和の鐘を突けるのは幸せなこと。今は(北朝鮮の)ミサイルの報道が連日あり気が気でない。戦後72年がたち、今後も100年、200年、千年と平和な世の中が続いてほしい」と話した。

 同寺は、元通信兵で戦後に戦没者の遺骨収集活動に取り組んだ、妙心さんの祖父の元住職・堯英氏の発願により1970年、境内に「世界平和パゴダ」を建てた。平和の鐘は、英霊約300人分の金歯を入れ鋳造したという。毎年5月に総供養祭を開くとともに、終戦記念日と広島、長崎に原爆が投下された8月6、9日に平和の鐘を突いている。

 【写説】平和の鐘を突く前住職の佐治妙心さん=伊豆市八木沢の妙蔵寺