函南町は27日、桑原にある上水道の第2浄水場系統で水道水の異臭事故が発生したと発表した。最大で町内12地区の7237世帯、1万6882人に影響した。町は「健康被害の連絡はない」と話している。原因は不明。

 事故は26日午前10時半頃、町立函南西小から「水道水に異臭を感じた」と町に連絡があった。点検すると第2浄水場の水質異常が判明し、伊豆の国市の検査機関に依頼した結果、臭気は塩素臭と接着剤臭で、トルエンとキシレンを検出した。厚生労働省水質基準値の要検討項目の目標値以下で安全だという。第2浄水場は新幹線の新丹那トンネルの湧水が水源となっている。

 町は点検とともに給水車を配備し、対象地区の公民館で給水を開始。消火栓から排水作業を行った。同報無線やホームページ、広報車で水道水の異常と飲用を控えるように呼び掛けた。27日も給水を実施。正午現在、排水作業は当初の15カ所から5カ所に減った。味、臭気の異常はごくわずかだという。今後、原因物質の混入原因などの調査と水質検査を継続する。

 佐口則保副町長は「町民に多大な迷惑を掛けた。深くおわびする。検出物資は目標値以下で安全を確認したが、引き続き原因を調査する」と話した。