採種の重要性について語る稲葉センター長=伊豆市湯ケ島

 ■苗の供給不足対策

 県農業技術研究所伊豆農業研究センター(稲葉善太郎センター長)は17日、「ワサビ採種・育苗に関する研修会」を伊豆市湯ケ島の同センターわさび科で開いた。慢性化する県内ワサビ産地における苗の供給不足への対策として、初めて開催。今後の安定生産に向け、県内のワサビ生産者ら約70人が、正しい採種方法などについて学んだ。

 県内では自ら苗を育てる生産者もいるが、分業化が進んでいるため、大半は生産者が採種して育苗業者に提供し、業者が苗を育てている。しかし、温暖化の影響などにより苗の供給不足が問題になっていることから、生産者の採種・育苗に関する技術向上が求められているという。

 稲葉センター長は「ワサビ種苗生産における採種の重要性」をテーマに話した。種子の発芽率が悪いと、育苗にかかる経費が増加することを説明し「発芽温度10~15度で80%の発芽率があり、できれば供給時に確認できることが理想」と話した。さらに「種子の採種時は、生産者ではなく育苗業者の気持ちで行ってほしい」と強調。発芽、育苗状況について生産者と業者が情報共有する大切さも説明した。

 そのほか、アブラナ科植物の知識や最新の栽培技術などについて、苗生産者や同センター職員が話した。

 【写説】採種の重要性について語る稲葉センター長=伊豆市湯ケ島