部会員(左)とユズカード作りを確認する酪農王国関係者ら=伊豆市の天城保健福祉センター

 ■一時断念も試作重ねる

 伊豆市の湯ケ島地区地域づくり協議会と函南町の酪農王国が“タッグ”を組み、卵とバターを使ったペースト状のジャム「ユズカード」の商品化を目指す取り組みが始まった。ユズ栽培で休耕田の利活用を図ろうと、同協議会地域活性部会が3年前に始めた取り組み。販売許可の関係で一度は断念したが、同社との連携で再び動き出した。

 湯ケ島地区では庭木などでユズを植えている家庭が多かったが、消費し切れずに多くが無駄になっていた。加工品づくりを目指した同部会は、2014年にプロジェクトチームを発足。マーマレードなども含め試作を重ね、目新しいカードの商品化を決めた。

 しかし製造する設備が不十分だったことなどが原因で、販売の許可が下りなかった。その後、JA函南東部のバターを使った商品開発を模索していた同社と話がまとまった。同部会の岡田悦郎部会長は「カードの味は評判が良かった。湯ケ島や月ケ瀬のユズを買ってもらえれば農家も助かる」と喜ぶ。

 同部会が不定期で開催しているユズカード作り講習会が28日、天城保健福祉センターで開かれ、同社とフルーツ加工部門の別会社・フルーツバスケット、同JAから4人が参加。部会員の指導を受け、カード作りの手順を確認した。同社はすでに300キロのユズを同地区から購入。今後は賞味期限や安全性などの検査を繰り返し、来年夏か秋ごろの商品化を目指す。

 同社営業管理部の西村悟部長は「ユズクリームとして土産用に販売するほか、パンや菓子などに塗ったアレンジ商品も考えたい。将来的には売り上げの一部を使い、同地区の休耕田にユズを植える活動もできれば良い」と語った。

 【写説】部会員(左)とユズカード作りを確認する酪農王国関係者ら=伊豆市の天城保健福祉センター